北欧風のお部屋で一人暮らしを満喫!お部屋づくりの流れやポイントは?

公開:2022/08/10
更新:2023/06/12
北欧風のお部屋で一人暮らしを満喫!お部屋づくりの流れやポイントは?
幅広い層の人から人気を集める北欧スタイル。北欧風のお部屋で一人暮らしをしたいと考えている方も多いでしょう。しかし、北欧風と言ってもぼんやりしていて、具体的なお部屋づくりのイメージは湧きにくいですよね。 今回は、北欧スタイルの基礎知識や北欧風のお部屋づくりの流れとポイント、一人暮らしのお部屋をすぐに北欧風に変える方法を紹介します。この記事を最後まで読むと、スムーズに北欧スタイルのお部屋づくりができるようになりますよ。

北欧風のお部屋に憧れる!北欧スタイルの基礎知識

Webや雑誌、テレビなどで特集される機会が増え、すっかり身近なものとなった北欧スタイル。街に出ると、北欧をテーマとした雑貨店やインテリアショップも見かけます。ここではそもそも北欧スタイルとは何なのか、詳しく見ていきましょう。

北欧スタイルが生まれた背景

北欧スタイルの誕生は、北欧の地理的特徴や人々のライフスタイルと結びつきがあると考えられています。

北欧の国々は緯度が高いところにあり、夏が短く冬は長く続きます。冬の日照時間は極めて短く、一日中ずっと薄暗いうえに気温も低く、とても厳しいです。

たとえばノルウェーの首都オスロの場合、12月の日の出は9時前後、日の入りは15時過ぎ。日照時間はわずか6時間ほどです。1日の平均気温が氷点下となる日も珍しくありません。

そのような状況が続くと外にいるのは辛いので、自然と家で過ごす時間が長くなりますよね。室内で快適な時間を送れるよう工夫してきたことで、北欧では独自のインテリアスタイルが発達したとされています。

参照:Ke!san 生活や実務に役立つ計算サイト 「日の出日の入り」

参照:国土交通省 「気象庁 世界の天候データツール」

暮らしぶりから見る北欧スタイル

北欧の暮らしぶりについても理解を深めると、理想の北欧スタイルの部屋づくりのヒントが得られるかもしれません。

北欧諸国は、世界でも暮らしやすい国々として認識されています。税金が高い分、教育や社会保障、福祉などが充実している点が北欧の国々の特徴です。

北欧の国々は労働時間が短く、GDPが高い傾向もあります。効率的に働き、自宅で余暇を楽しむ文化があるのでしょう。

2022年の世界幸福度調査では、トップ10に北欧4ヶ国がランクイン。

  • フィンランド:1位
  • デンマーク:2位
  • スウェーデン:7位
  • ノルウェー:8位

ちなみに日本は54位です。北欧の人々は心地よい生活を送っていることがわかります。

参照:OECD|労働時間 (Hours worked)の統計

参照:日本生産性本部|労働生産性の国際比較 2021

参照:World Happiness Report 2022

北欧スタイルの4つのテイスト

北欧スタイルの中にも、いくつかのテイストがあります。ここでは、代表的な4つの北欧風の空間コーディネートのテイストを詳しく見てみましょう。

1.北欧ナチュラル

シンプルな北欧スタイルのお部屋

飾らないシンプルなスタイル。天然木や無垢材などの自然素材を使用したアイテムが多く使われている点が、北欧ナチュラルの大きなポイントです。自然のぬくもりを感じられます。

北欧ナチュラルの特徴は以下のとおり。

  • カラーはホワイト × ナチュラルブラウン、グレー、グリーンなど
  • 無駄の少ないコーディネート
  • 綿や麻などの天然素材のファブリックも取り入れる

北欧ナチュラルは、家でほっこりしたい、王道のスタイルが好き、という方にオススメです。

画像引用:LOWYA|気品のあるナチュラルなリビング空間

2.北欧モノトーン

モノトーンな北欧スタイルのお部屋

北欧モノトーンは、北欧ナチュラルにモノトーンの要素を加え、スタイリッシュさを追及したスタイルです。北欧モダンと言われることもあります。

北欧モノトーンの特徴は以下のとおり。

  • 家具の脚やイス、小物など、ところどころに黒を取り入れる
  • メタル素材が用いられたインテリアも活用
  • 都会的な雰囲気がある

やわらかさの中にもアクセントとしてシャープさを取り入れたお部屋づくりがしたい方に、北欧モノトーンはオススメです。

画像引用:IDC OTSUKA|世界で一点の一枚板天板を使った北欧モダンスタイル

3.北欧ポップ

ポップな北欧スタイルのお部屋

家具は落ちついたトーンのもので揃えつつ、オレンジや赤、青、黄色など目立つカラーの小物などを取り入れるスタイルが、北欧ポップです。

北欧ポップの特徴は以下のとおり。

  • クッションやラグなどはカラフルな幾何学模様のものをチョイス
  • 家具はシンプルなものでそろえる
  • カラーは使いすぎない

北欧ポップは、空間に遊び心を添え、明るい気分でおうち時間を過ごしたい方に適しています。

画像引用:LOWYA|遊び心満載の北欧モダンな一人暮らしコーデ

4.北欧ヴィンテージ

ヴィンテージ調の北欧スタイルのお部屋

北欧ヴィンテージはシンプルな北欧の雰囲気と、渋みのあるヴィンテージテイストをミックスしたコンセプトです。

北欧ヴィンテージの特徴は以下のとおり。

  • レトロな雰囲気
  • カラーは深みを感じられるダークブラウンがメイン
  • リノベーション物件と相性がいい

伝統的な北欧をイメージした風格あるお部屋づくりをしたい方に、北欧ヴィンテージは向いています。

画像引用:NOCE|北欧ヴィンテージ ─天然木家具を贅沢にコーディネート─

北欧っぽいお部屋にしたい!お部屋づくりの流れ

北欧風の空間づくりをする際は、どのような順番で進めたらよいのでしょうか。ここでは北欧スタイルのお部屋づくりの流れを、4つのステップにわけて説明します。

Step1. テイストを決める

まずは、基本となるテイストを選びます。先ほど紹介した北欧風の4つのテイストを参考にしてください。

  • 北欧ナチュラル
  • 北欧モノトーン
  • 北欧ポップ
  • 北欧ヴィンテージ

どのテイストにするか、なかなか決められない方には、定番の北欧ナチュラルがオススメです。

Step2. 間取り図を見て家具の配置を考える

次に、家具の配置決めです。引越し前にお部屋づくりをするときはもちろん、入居中に模様替えする場合であっても、間取り図を見ながらプランニングしましょう。

間取り図を見るとお部屋全体が把握できるようになり、失敗が少なくなるからです。家具が大きすぎて置けない、家具を配置すると人が通るスペースがなくなる、などのトラブルを防げます。

扉や窓、コンセントの位置の確認も忘れないようにしたいものです。

Step3. 統一感のあるインテリアを選ぶ

快適な空間づくりにおいては、部屋の統一感を重視することも大切なポイントです。大きな家具と部屋のテーマをそろえると、一体感のある空間を演出できます。

インテリアの素材感や小物の雰囲気もお部屋のテイストに合わせると、さらによくまとまります。

Step4. 小物をプラスする

最後に、小物を加えて微調整。北欧風のアートポスターやフラワーベースなどのアイテムをプラスすると、空間が一気に垢ぬけます。

家具がシンプルな場合は小物は少し特徴的なアイテム選び、アクセントを添えることをオススメします。

北欧スタイルのお部屋をつくる3つのポイント

どのようなことを意識したら、理想的な北欧スタイルの空間をつくれるのでしょうか。ここでは、北欧らしいのお部屋づくりのポイントを3つ紹介します。

1. シンプルで長く使えるインテリアを選ぶ

北欧スタイルの根底には、シンプルさがあります。天然素材や単純なカラーを基調とした、飾らないデザインでいつまでも飽きずに長く使えるようなインテリアを選びましょう。

北欧風の家具によく用いられる天然木や無垢材、麻や綿などの天然素材は、ときが経つと深みや味が出ます。経年変化も楽しんでみてはいかがでしょうか。

2. カラーは3色までにしてバランスも意識する

カラーの使いすぎにも注意しましょう。カラフルになりすぎると、空間のまとまりがなくなってしまいます。1つの空間で使用する色は3色が目安です。

インテリアコーディネートをするときには、次の比率でカラーをコーディネートすると良いとされています。

ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー = 7:2.5:0.5

  • ベースカラー:床や壁、天井の色
  • メインカラー:ソファやテーブルなどの大きな家具や、カーテンの色
  • アクセントカラー:クッションやオブジェなどの小物アイテムの色

ホワイトやグレー、グリーン、ナチュラルブラウンなどのカラーをメインカラーとすると、北欧らしい空間が演出できます。

北欧ポップのテイストでお部屋作りをする場合もたくさんのカラーは使わず、3色ほどを繰り返して使用することを心がけましょう。

参照:細田建築|色の黄金比率

3. 照明を工夫する

賃貸で一人暮らしをする場合、照明はつい雑に選んでしまいがちです。しかし照明は、単にお部屋を明るくするためのアイテムではありません。北欧風のお部屋づくりでは照明を効果的に使い、空間の印象をコントロールしましょう。

賃貸でも、天井からつるすペンダントライトやデスクなどに置くテーブルランプであれば、気軽に取り入れられます。

簡易ダクトレールを用意すれば、小さなワンポイントの照明となるスポットライトも簡単に設置可能。スポットライトは光の向きをある程度自由に調整できるので、雰囲気づくりにはとても便利です。

全体を均一的に明るく照らすのではなく照明を使い分け、空間の中に明暗をつくることを意識しましょう。リラックスできるお部屋ができあがりますよ。

一人暮らしのお部屋をすぐに北欧スタイルに変える方法

一人暮らしのお部屋を北欧風にしたいと思っている方の中には、じっくりインテリアをコーディネートする時間がない方もいるでしょう。ここでは、一人暮らしのお部屋をすぐに北欧風に変える方法を説明します。

時間をかけてお部屋づくりができる方も、これから紹介する方法を参考にすると、さらに北欧らしい空間を演出できますよ。

植物を取り入れる

植物は、北欧スタイルと相性のいいアイテムです。自然素材が多く取り入れられた北欧の家具に、よく馴染みます。お部屋に植物があると、気分も安らぎますよね。

一人暮らしの場合、お部屋はコンパクトな傾向にあります。まっすぐ伸びるタイプの植物を選ぶといいでしょう。

参照:ACTUS|ストレリチア・レギネ

北欧テキスタイルを活用する

テキスタイルとは、生地や素材のことです。生き物や植物などをテーマにしたデザインや、幾何学模様のデザインの生地を北欧テキスタイルといいます。

北欧スタイルのシンプルな空間に北欧テキスタイルを添えると、アクセントになります。北欧テキスタイルにはさまざまな種類があるので、自分の好みにあったアイテムもすぐに見つかるはず。

簡単に取り入れられる北欧テキスタイルのアイテムとしては、クッションやファブリックパネルが挙げられます。

参照:フィンレイソン|クッションカバー フィンランドインポートデザイン

参照:楽天市場|マリメッコファブリックパネル marimekko NOKI 30×30cm 3カラーセット

北欧風の快適な一人暮らしのお部屋をつくろう

北欧風のお部屋をつくるときには、北欧ナチュラル、モノトーン、ポップ、ヴィンテージのテイストの中から、好みやライフスタイルに合うものを選びましょう。長く使えるシンプルな家具を選び、カラーが多くなりすぎないよう意識することも重要です。照明も工夫すると、さらに北欧らしい空間が演出できます。

植物や北欧テキスタイルのクッション、ファブリックパネルを取り入れるだけでもお部屋が一気に北欧風になりますよ。快適に過ごせる北欧風の一人暮らしのお部屋をつくり、北欧の人々のように充実した暮らしを送りましょう。

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この記事を書いた人
ぴの
OHEYAGO宅建士ライター
ぴの
東京在住の30代主婦。男の子2人の育児に奮闘しながら、不動産会社でパート事務をしています。 20代のころには4回の引越しを経験。最近はインテリアにも興味津々です。 暮らしやお部屋探しに関する記事をわかりやすく執筆します。 保有資格は宅地建物取引士、保育士。
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