東京で一人暮らしをするときにオススメのエリアは?選び方をご紹介

公開:2021/08/31
更新:2023/06/12
東京で一人暮らしをするときにオススメのエリアは?選び方をご紹介
初めて東京で一人暮らしをする人が賃貸物件探しをするときに、まず必要になるのがエリア選びです。土地勘がない中で、どの辺りに住めば良いのか悩む人もいれば、深く考えずにエリアを決め、不便な点が多くて「早々に引っ越す」人もいます。 本記事では、アクセスや治安、家賃、生活利便性の観点から、エリアの選び方をご紹介します。住み始めてから後悔しないよう、今回ご紹介するポイントを押さえたエリア選びをしましょう。

「暮らしやすい」エリアを選ぶためのポイントは4つ

居住エリアを選ぶ際のポイントは主に以下の4つです。

  • アクセスの良さ
  • 治安の良さ
  • 家賃の安さ
  • 生活利便性の高さ

新生活を始めるときは、限られた時間の中で賃貸物件を探して契約をし、引っ越しをしなければなりません。そうした中でもあらかじめこれらのポイントが分かっていれば、スムーズにエリア選びができます。

就職や進学のタイミングで上京して一人暮らしをする場合、多くの人は都内の居住エリアについての土地勘がありません。「職場へのアクセスが良くて、家賃が予算以内」というように、大まかな考えでエリアを選ぶ人も多いでしょう。これは決して誤りではありませんが、「暮らしやすさ」を考える上では十分とは言えません。

エリア選びのポイント①アクセスの良さ

エリアを選ぶ際に多くの人がまず考えるのが、交通アクセスの良さです。特に、都心へ通勤や通学をする場合は移動手段の中心が電車であることがほとんど。そのため、路線選びやその沿線のどのエリアに住むのかが重要になるのです。

職場や学校までのアクセス

毎日のように通う場所だからこそ、職場や学校までのアクセスは良いに越したことはありません。しかし、都心は家賃が高く、部屋の広さも限られているため、多くの人は都心からやや離れたところに部屋を借ります。そうした中でも、所要時間と乗り換え回数ができるだけ抑えられるエリアを選ぶのがポイントです。

まずは、職場や学校の最寄り駅とその駅に乗り入れている路線を確認。その沿線エリア、または1回程度の乗り換えで行けるエリアの中から、自分が許容できる所要時間で行き来でき、かつ家賃相場が予算に合いそうな場所を候補として複数選びます。その上で、後述するその他のポイントに照らし合わせながら候補を絞っていきましょう。

主要駅や都心までのアクセス

通勤や通学時のアクセスの良さ以外にも、主要駅や都心までのアクアスの良さを重視する人もいます。仕事上、出張の頻度が高い場合は、主要駅や都心まで出やすいと何か便利。頻繁に帰省や旅行をする人にとっても、それらへのアクセスの良さはエリア選びのポイントになるでしょう。

主要駅とは、複数の路線が乗り入れていて、乗降者数が特に多い駅のこと。都内では、東京駅や新宿駅、渋谷駅、池袋駅などを指します。これらの主要駅へ乗り換えなし、または1回の乗り換えで30分以内の所要時間で行けると、あらゆる方面への移動が便利になるでしょう。

最寄り駅が始発駅

通勤や通学時の混雑を避けたい場合や確実に座りたい場合は、最寄り駅が各路線の始発駅であるエリアを選ぶのがオススメです。始発駅は決して利用者が少ないわけではありません。しかし、朝の早い時間帯は座りやすかったり、たとえ目の前の電車は座れそうになくても、1本見送れば次の電車に座れたりします。

都心へ程良い距離で始発電車がある駅としては、JR京浜東北線及び東急池上線蒲田駅、東京メトロ丸の内線荻窪駅、JR中央・総武線(中央本線)三鷹駅などが挙げられます。家賃の安さを重視するときは、東京メトロ日比谷線北千住駅や同千代田線北綾瀬駅周辺エリアも候補になるでしょう。

始発駅のほか、特急や快速、急行が止まらない駅も乗降者数が少ない傾向にあります。乗車時間が多少長くなっても満員電車を避けたいという人は、京王線上北沢駅や小田急小田原線喜多見駅のように、あえて特急などが止まらない駅を選ぶのもポイントです。

エリア選びのポイント②治安の良さ

「治安の良さ」は、暮らしやすさに直結する要素の1つ。しかし、エリア選びや物件探しのときに「そこまで意識していなかった」という人も多くいます。特に、土地勘がない場所ではその良し悪しは分かりにくいため、意識的に自分で確認するようにしましょう。

犯罪情報マップを確認する

治安の良さを調べる手段の1つが、「犯罪情報マップ」の確認です。犯罪情報マップとは、東京都内で起こった強盗や窃盗、ひったくり、公然わいせつなどの犯罪の発生状況を地図上で示しているもの。警視庁が作成し、2週間ごとに情報を更新しながら公開しています。

犯罪情報マップでは、各エリアの中でも比較的詳細に犯罪の発生場所を確認することが可能です。これによって、同じエリア内であっても犯罪発生率は、詳細なエリアごとに偏りがあることが分かります。同マップでは、以下の4つの期間ごとに犯罪件数を確認することが可能。

  • 過去2週間
  • 過去1ヶ月間
  • 今年の累計
  • 前年の合計

これらの期間における犯罪件数を確認し、明らかに犯罪が多く起こっている場所、及びその周辺にある賃貸物件への入居は極力避ける方が無難です。

参照:警視庁「犯罪情報マップ」

不動産屋さんに治安の良し悪しや街灯の多さを聞く

治安の良し悪しや街灯の多さについては、問い合わせや内見のタイミングで不動産屋さんに尋ねておくと安心です。特に、毎日のように通る可能性がある駅周辺の治安や騒音、暴力団事務所の有無については、あらかじめ確認することをオススメします。

街灯が少ない地域ほど高まると言われるのが、犯罪リスク。自治体によっては、夜間の歩行者の安全確保を目的に、積極的に街灯を設置しているところもあります。特に、女性の一人暮らしの場合は必ず確認しておきましょう。

なお、不動産屋さんには治安の良し悪しについての説明義務はありません。不用意にマイナスな情報を言うと契約を取り損なうリスクもあるため、積極的な発言は避けるでしょう。そのため、治安については入居希望者から不動産屋さんに尋ねることが大切です。

周辺を歩いてみる

治安の良さを確認するために、実際に自分で歩いてみるのもオススメ。内見に合わせて、最寄り駅から物件までの道路や物件周囲の雰囲気を確認してみましょう。日中だけでなく、日が暮れてから行ってみると、街灯の設置状況や道路の明るさを始め、夜間の雰囲気がよく分かります。

エリア選びのポイント③家賃の安さ

お金に余裕がある人を除けば、生活費で大きな割合を占める家賃を「なるべく安く抑えたい」と思うのは自然なこと。予算内の家賃で物件を効率よく探すには、エリア選びも重要です。

なお、家賃は手取りの30%を目安にするのが一般的。家賃設定の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:家賃の目安は手取りの30%!目安設定の重要性や注意点を解説

家賃相場はエリアごとに異なる

家賃相場はエリアごとに異なります。そのためエリア選択を間違えると、「いくら探しても、希望条件に当てはまる物件が出てこない」という展開にもなりかねません。

大手不動産ポータルサイトでは、エリア別や各路線における駅別の家賃相場を調べることが可能。これらは現在、または直近1ヶ月程度で掲載されている賃貸募集物件の家賃の平均値です。効率よく、より希望に近い物件を探すためにも、家賃相場を確認した上でエリアを選ぶようにしましょう。

隣接エリアでも家賃相場が異なることも

隣り合うエリアであっても、家賃相場は異なります。ほとんど商業圏が同じようなところであっても、エリアが変わるだけで家賃に数千円以上の差が出ることも珍しくはありません。なかなか希望に近い物件が見つからないときは、隣接エリアで探してみるのもオススメです。

エリア選びのポイント④生活利便性の高さ

生活をする上で欠かせないのがスーパーやコンビニなど、食品が買えるお店の存在。自炊ができないときや気分転換に行ける飲食店も最寄り駅や自宅の周りに一定数欲しいところ。ドラッグストアや病院も近くにあると安心です。

スーパーの選択肢は複数あると安心

スーパーは近くに少なくとも1軒あれば、生活には困りません。しかし、選択肢が複数ある方が何かと便利で安心です。インターネット上に掲載されている賃貸物件情報には、徒歩圏内にあるスーパーやコンビニの情報が載っています。1軒しか載っていない場合は、他の選択肢の有無を地図アプリで探してみましょう。

スーパーは、運営会社や店舗ごとに商品のラインナップが異なります。選択肢が複数あれば、欲しい商品が見つかる可能性が高くなるだけでなく、価格面でも比較ができるようになります。欲しいものによってお店の使い分けも可能です。仕事で帰りが遅くなりがちな人は、近くに24時間営業や深夜営業をしているスーパーがあると重宝します。

OHEYAGO(オヘヤゴー)では、各物件の「周辺情報」として徒歩圏内にあるスーパーやコンビニなど、生活に必要な施設の情報を各3件まで掲載。

OHEYAGO 周辺情報ページ

施設の有無やそれらまでの距離が分かれば、自分で調べる手間が省け、エリア選びや賃貸物件探しをスムーズに進められます。

一人でも入りやすい飲食店の充実

一人でも入りやすい飲食店があると、仕事帰りや休日に気軽に立ち寄れて便利です。数はそれ程多くなくても、異なるジャンルで手頃な価格のお店が複数あれば、飲食店選びには困らないでしょう。

新しい生活に慣れるまでは自炊をするのも一苦労。仕事や勉強が落ち着くまでは、外食をしたりテイクアウトをしたりすることが多くなるかもしれません。そんなとき、元々外食派の人はもちろん、自炊派の人にとっても飲食店が充実していることは嬉しいポイントです。

ドラッグストアや病院があること

医薬品はもちろん、洗剤やシャンプーなどの日用品が一通り揃うドラッグストアはスーパー同様、生活に欠かせません。一部の食品を取り扱っている店舗も多いため、ドラッグストアだけで用が足りることもあります。

意外と見落としがちなのが病院やクリニックの存在。具合が悪くなって初めて探す、という人もいるのではないでしょうか。持病がある人はもちろん、そうでない人も、近くに病院やクリニックがあることを確認しておくと安心です。

近くにあったら嬉しい!一人暮らしにオススメの周辺施設

慣れない土地で一人暮らしをする上で、近くにあったら嬉しいのが、商店街や公園、複合商業施設などの施設です。エリアや物件選びに迷ったときは、これらの有無も判断要素に含めてみてはいかがでしょうか。

地域や人との繋がりを感じられる商店街

青果店や精肉店、鮮魚店などの食品や日用品の専門店、飲食店が立ち並ぶ商店街。職場や学校以外で人と話す機会があまりない一人暮らしの人にとって、地域や人との繋がりが感じられる商店街を魅力的に感じる人も多くいるでしょう。

東京都内には、およそ2,500(2016年6月時点)の商店街があります。店舗の数や活気、賑わいについては様々ですが、大型店舗にはない独特の良さが感じられたり、お店の人と気軽にコミュニケーションが図れたりするのが商店街の魅力です。都内の有名どころとしては、戸越銀座商店街(品川区)や谷中銀座商店街(台東区)、ハッピーロード大山商店街(板橋区)、阿佐ヶ谷パール商店街(杉並区)、巣鴨地蔵通り商店街(豊島区)などがあります。

参照:東京都産業労働局「東京都商店街実態調査報告書」

のんびり過ごせる公園

休みの日にのんびりと過ごせる公園も、近くにあったら嬉しい施設の1つ。都内には緑が少ないと思われがちですが、都立水元公園(葛飾区)や葛西臨海公園(江戸川区)をはじめ、23区内であっても広大な面積を誇る緑豊かな公園はいくつもあります。そんな公園で散歩をしたり、芝生の上にレジャーシートを広げてのんびり過ごしたりすることは、心身のリフレッシュを図るのに最適です。

欲しいものがそろう複合商業施設

ショッピングセンターやモールとも呼ばれる複合商業施設には、食品から日用品、衣料品、電化製品など様々な商品を取り扱うお店が入っています。生活に必要なものが一箇所で全て揃うため、車を持っていなくても不便さを感じません。特に、限られた時間で効率良く買い物をしたい人、買い物のためにわざわざ遠出したくない人にとっては、近くにあると嬉しい施設です。

まとめ

東京に土地勘のない人が一人暮らしをするときは、「アクセスの良さ」「治安の良さ」「家賃の安さ」「生活利便性の高さ」の4つのポイントを踏まえて、エリア選びをしましょう。賃貸物件探しをする上では、そのベースとなるエリア選びは重要です。エリア選びを誤ると、住み始めてから不便や不都合を感じることが出るだけでなく、そもそも希望条件に合う物件が見つからない可能性もあります。

住むエリアによって、暮らしやすさは大きく変わります。アクセスが良くても治安が悪ければ、日々安心して暮らせず、スーパーや飲食店の数が限られているような場所であれば、日常生活そのものに不便さを感じざるを得ません。東京で一人暮らしを始める際には、本記事を参考にしながら、安心して快適に過ごせるエリアを選びましょう。

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この記事を書いた人
中條 ふみ
OHEYAGO宅建士ライター
中條 ふみ
銀行とメーカー勤務を経て、夫婦で不動産賃貸経営をする子育てライター。これまでに中古アパート、一棟ビル、戸建の売買や賃貸を経験。保有資格は、宅地建物取引士と2級FP技能士。 自身の経験を活かしながら、女性目線を盛り込んだ不動産関連記事や取材記事を多数執筆。
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