1DKのお部屋でスッキリ快適に過ごすためにはどうしたらいい?インテリアコーディネーターがオススメするレイアウトをテーマ別に解説
- 1DKの部屋の特徴
- 1DKの部屋を快適にするためのアイテム
- 1DKの一般的な型
- 縦長DKはこう使う!インテリアコーディネーターが提案する1DKレイアウト実例
- 1DKで二人暮らしはできる?
- 二人暮らしの1DKにオススメ横長DKレイアウト実例
- まとめ
- 関連記事
1DKの部屋の特徴
1DKとは1つの部屋とダイニングキッチンがある間取りのことを言います。ダイニングキッチン(以下DKと記載)が4.5畳~8畳以下、もう一部屋とあわせて全体で28㎡から32㎡くらいの物件が多いのが特徴です。
比較的築年数が経過している古い物件もあり、広さの割に安く借りられることがあります。1Kと比べて広めのキッチンスペースが欲しい場合や寝室とダイニングスペースを分けて使いたい一人暮らしに最適な間取りです。
DKの広さによって、お部屋の使い方が変わってくるので使用イメージに合うか注意して見ていきましょう。
1DKの部屋を快適にするためのアイテム
ここでは1DKのお部屋を快適にするためのアイテムをご紹介します。これらを取り入れたコーディネートをすれば、より快適で魅力的な空間となるでしょう。
コンパクトなDKにオススメなアイテム
(画像引用:楽天|インテリアのゲキカグ)
1DKでは、DKが個室への通路を兼ねている場合が多いです。
そこでオススメなのが、使わないときはテーブルを収納できるバタフライカウンターテーブルです。テーブルとして使うことはもちろん、食器や小さい家電も収納できるので、食器棚を置くスペースが確保しづらいコンパクトなDKに最適です。
縦長のDKの場合は壁付けできる片面収納タイプを(写真左)、正方形のDKの場合は裏面収納タイプを選んでカウンターキッチン風に使えます(写真右)。
落ち着いた空間にするための目隠しアイテム
(画像引用:Yahoo!ショッピング|フラップシップファニチャー)
DK内に直接玄関があるタイプの間取りは、玄関ドアを開け閉めする際に部屋の中を見られてしまうのが嫌ですよね。
そこでオススメなのが突っ張りラックです。玄関ドアの前に設置することで視線を遮ることはもちろん、収納スペースやディスプレイラックとしても使えるアイテムです。
完全にパネルで壁にしてしまうと圧迫感が出るので適度に抜け感があるタイプの商品を選びましょう。突っ張りタイプなので賃貸でも気軽に設置できるので、DK内に玄関がある間取りのタイプはぜひ設置してみてくださいね。
和室の魅力をアップするインテリア3選
古めの1DKに多い和室はインテリア次第で、味のあるオシャレな空間へ!ポイントとなるインテリア3点をここでは紹介していきます。
和室のソファはロータイプを選ぶ
(画像引用:アマゾン|フロアソファLFS/布張りローソファ/ローバック、モダンデコ|3WAYローソファ)
和室と相性がいいのはローソファです。色味は濃い目のカラーやアイアン系のものを選ぶとヴィンテージな雰囲気となり男性の一人暮らしにオススメです(写真左)。和室は選ぶインテリアによって雰囲気を変えられるので、一人暮らしの女性には淡いカラーのソファを合わせてナチュラル系のコーディネートとしても楽しめます(写真右)。
ラグを敷いて印象を変える
(画像引用:びっくりカーペット|柔らかな曲線が美しい、冬あったか夏ひんやりモダンラグ 『ジンク シナモン』、なるほどブラインド|「和室の窓」におすすめのブラインド&スクリーン)
ラグを敷いて畳を適度に隠すことで、洋風の家具を置いても違和感なくコーディネートできます。ソファやテーブルを置く際の畳のへこみ防止にも役に立つアイテムです。
和室の魅力をアップさせる必須アイテムなので、オシャレな雰囲気にしたい場合はラグを敷いて印象を変えてみましょう。
鮮やかな色を選ぶよりも、くすんだ色味のラグを選ぶことで和室にもよく馴染みます(写真左)。カーテンレールがある場合は、ラグや家具に合わせて窓回りをコーディネートするとさらにお部屋の魅力がアップします。
カーテンレールにつけられるブラインドやスクリーンなどもあるのでイメージする雰囲気に合わせて検討してみてくださいね(写真右)。
照明で雰囲気アップ
(画像引用:楽天|デザイン照明のクロワ)
もともと照明が付属している賃貸物件も多いかもしれませんが、余裕があれば天井照明を交換してみてください。
和風の天井に合わせても違和感のないオシャレな照明を設置してみてはいかがでしょうか。雰囲気が格段にアップするのでオススメです。
1DKの一般的な型
1DKの間取りの中でも比較的多い以下の3つのパターンをご紹介します。それぞれメリットデメリットがあるので、自分の生活スタイルで優先させたいものを考えていきましょう。
玄関一体型
この間取り図の賃貸物件をOHEYAGO(オヘヤゴー)で見てみる
築年数が経過した古い物件に多い間取りです。
DKのお部屋に直接玄関がついている配置です。DKからトイレやお風呂などの水回りにアクセスする形となります。
脱衣所がない場合もあるので、気になる方は避けた方がいいでしょう。一方でキッチンが広い物件もあり、調理スペースが広く取れるので料理好きな方にオススメです。
キッチン通路型
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縦長のDKで個室への通路も兼ねているパターンです。
キッチンとは別にダイニングスペースがある間取りもありますが、イラストのような配置の場合はダイニングとしてテーブルを置いてゆっくりくつろぐ…という生活パターンは難しくなります。
一方で水回りへの動線が近く、効率的に家事ができるため一人暮らしに適した1R寄りの間取りです。
※動線とは、建築物の内部、あるいはその周辺で、人や物などが移動する軌跡・方向などを記した線のことです。(精選版日本国語大辞典(小学館)より)
水回り独立型
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トイレや浴室などの水回りが部屋から独立している間取りです。
イラストのように玄関を入って廊下があり、廊下からトイレや浴室にアクセスするパターンになります。
お部屋内を有効に使えるので、ゆっくりくつろぐスペースを重視したい場合にオススメの配置です。大き目のダイニングテーブルを配置してもOKです。
脱衣所やトイレも分かれているので、二人暮らしでもストレスなく生活できるでしょう。
縦長DKはこう使う!インテリアコーディネーターが提案する1DKレイアウト実例
縦長の壁をどのように活用したらいいか…テーブルやテレビの配置に悩んでしまうことはありませんか?ここでは7畳の縦長DKにオススメのレイアウト実例をご紹介します。
❶ダイニングテーブルはお部屋の方向に合わせて平行に配置
縦長のお部屋をスッキリ見せるためには、お部屋の縦方向へ平行になるようにダイニングテーブルを配置します。そうすることで視線が通るのでお部屋を広くスッキリ見せることができます。
テーブルはできるだけ奥行きの小さいタイプを選ぶと、幅が狭いお部屋でもゆとりをもって配置することができます。
今回は、ソファタイプの椅子を選んでくつろぐスタイルとしましたが、生活スタイルに合わせて椅子のタイプを変えてみましょう。
❷縦長の壁はキューブ収納を並べてテレビ台としても活用
収納スペースを確保するために、縦方向の壁沿いにはキューブ収納を一面並べました。
リビング用品だけでなく、食器などキッチンに収納しきれないものなども見栄え良く収納できます。同じシリーズの商品を並べると統一感があり、作り付けの家具のような雰囲気を出せるのでオススメです。
収納したいものに合わせて引出しタイプや扉タイプ、オープンタイプと組み合わせて使える便利アイテムです。全体を二段積みにしてもいいですし、高さを変えて変化を楽しむのもオススメです。あまり高くしすぎると圧迫感が出るので、腰高程度に抑えましょう。
今回は専用のテレビ台は設けずに、収納の上のスペースをテレビ台として活用しています。収納上のスペースには他にも小さめの観葉植物を置いたり、お気に入りの絵を飾ったり、ディスプレイスペースとしても使えます。
❸奥行きのある収納は端に
家電などの少し奥行きのあるものを収納できるキッチンボードをキューブ収納の隣へ配置しました。
家電などを置かない場合は、ハンガーラックや他の収納を配置してもいいでしょう。キューブ収納とテイストやカラーを合わせると隣に並べても違和感なく配置できます。
プランの中で紹介したオススメ家具
❶テーブル/¥39,900(税込)/サイズ:幅150×奥行65×高さ60cm、ソファチェア/¥29,900(税込)/サイズ:幅55×奥行78×高さ77(座面41)cm
❷CUBE BOX AIR引出しタイプ/¥4,980(税込)/サイズ:幅40×奥行29.5×高さ40cm
❸食器棚/¥46,044(税込)/サイズ:幅93.5×奥行40×高さ183cm
【参考1】ラグ(クリーンループ)/¥22,000(税込)/サイズ:幅240×奥行180cm
1DKで二人暮らしはできる?
ここでは快適な二人暮らしを実現するための1DKのお部屋選びのポイントとオススメのレイアウトを紹介していきます。
二人暮らしで1DKの部屋を探す際のポイント
- 水回り独立型の間取りを選ぶ
- 収納が足りるか(2つに分かれているとなお◎)
- DKに窓がある
- テレワークができるか
水回りは独立している間取りを選びましょう。トイレの音が気になったり、脱衣スペースがきちんと確保できているか確認しましょう。
二人分の収納スペースが必要になるので、収納が足りるか確認しましょう。2か所に分かれていると所有物をきっちり分けて整理できるのでオススメです。生活空間にモノがあふれさせないことがお部屋をスッキリ使えて快適に過ごせるポイントです。
1DKではDK部分に窓がない間取りが多いです。二人暮らしの場合、DKでの生活時間が長くなるので、小さくても窓がある物件を選ぶと光と風が通りくつろげる空間となります。
二人ともテレワークがある場合は、DKと個室に分かれてストレスなくテレワークができるレイアウトが可能かシミュレーションしてみましょう。
二人暮らしの1DKにオススメ横長DKレイアウト実例
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上の間取り図のように共働きの二人暮らしに便利なサンルームがある約40㎡の1DKのレイアウト実例を紹介します。
水回り独立型かつDKに窓があり、大容量のウォークインクローゼットもあるので2人暮らしにピッタリの間取りといえます。
❹カフェのようなダイニングセットを窓際へ
キッチンの隣へコンパクトに使えるダイニングセットを配置しました。
個室への動線を確保しつつ、くつろげるソファタイプの椅子を選びました。座面高さが42㎝と通常の椅子の高さほどあるので、仕事をする際にも苦にならない高さです。
お部屋の中央に家具を配置しないことで、狭めのDKでも圧迫感なくスッキリ見せることができます。
※座面とは、椅子の腰を下ろす部分のことです。(デジタル大辞泉 (小学館)より)
❺ハイタイプのテレビボードで魅せる
ダイニングセットの正面へ、壁の長さに合うテレビボードを配置しました。
上部の棚板は飾り棚として、小さめの観葉植物を置いたり小物をディスプレイしてオシャレに使えます。
収納を確保したい場合は、上部に収納がついたタイプ(参考3)とするのも一案です。
❻テイストを合わせたキッチンボードを
ダイニングテーブルのアイアンに合わせたキッチンボードを壁際へ配置しました。
家具全体のカラーやテイストを合わせてコーディネートすると統一感が出るのでオススメです。
❼お部屋の中央へダブルベッド
個室には、頭側を壁につける形でお部屋の中央へダブルベッドを配置しました。
ベッドの両サイドに空間を作ることで、どちらかが寝ている場合もスムーズに乗り降りができます。
ロータイプのベッドとすることでお部屋の圧迫感がなく配置できるのもポイントです。
❽ローベッドに合わせたサイドテーブル
ベッドの高さに合わせたローテーブルを隣へ配置しました。
小物を置いたり、照明を置くのも◎です。
❾スリムなデスクを壁際へ
サンルームへの動線を確保しつつ、壁際へスリムなデスクを配置しました。
寝室とダイニングの2か所に分かれてテレワークができます。
❿ハンガーラックで上着やカバンの定位置を作る
普段使いの上着やカバンなどの一時置きスペースを決めてあげると、お部屋をスッキリ使えます。
プランの中で紹介したオススメ家具
❹ダイニングテーブル+ソファ/¥14,500(税込)+¥20,460(税込)×2脚/サイズ(テーブル):幅65×奥行65×高さ68cm/サイズ(ソファ):幅56×奥行62×高さ70(座面42)cm
❺テレビボード(ノエル)/¥89,800(税込)/サイズ:幅140×奥行42.5×高さ178cm
【参考3】テレビボード(グラスライン)/¥49,180(税込)/幅140×奥行45×高さ180cm
❻キッチンボード/¥38,800(税込)/サイズ:幅90×奥行45×高さ179.5cm
❼フロアローベッド(ベッドフレームのみ・ダブル)/¥39,083(税込)/サイズ :幅166×長さ224×高さ56cm
❽ローサイドテーブル/¥8,800円(税込)/幅35×奥行35×高さ35cm
❾タモ突板デスク/¥31,999(税込)/サイズ:幅150×奥行45×高さ72.5cm
❿ハンガーラック/¥7,621(税込)/サイズ:幅60×奥行45×高さ167cm
【参考4】ラグ/¥9,676(税込)/サイズ:円形140cm
まとめ
- 我慢ポイントがある1DKでもアイテム次第で快適に過ごせる
- 和室はインテリアにこだわって魅力ある空間へ
- 優先したい生活スタイルに合わせて1DKの型を選ぶ
- 縦長DKは縦方向にテーブルを配置
- 縦長壁の一面に収納を配置してテレビ台としても活用
- 二人暮らしの1DKは4つのポイントをおさえて選ぶ
1DKは選ぶアイテムやレイアウトを工夫することで、スッキリ快適に生活できます!
これから1DKのお部屋を探そうと考えている方は、ぜひこの記事を参考にレイアウトを考えてみてください。
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