デザイナーズマンションは避けるべき?やめとけと言われる理由と隠れたメリットをご紹介

公開:2023/09/25
更新:2023/11/02
デザイナーズマンションは避けるべき?やめとけと言われる理由と隠れたメリットをご紹介
賃貸物件探しは、自分の好みやライフスタイルに合ったものを見つけることが大切です。しかし、実際に住むとなると、その良さだけではなく、注意すべき点も多々あります。今回は、デザイナーズマンションのメリット・デメリットについて詳しく解説いたします。

デザイナーズマンションとは?

デザイナーズマンション

デザイナーズマンションの概要

デザイナーズマンションは、デザイン性が特徴として挙げられる賃貸物件の一つです。しかし、単に見た目が美しいだけでなく、多くのケースで建築家やインテリアデザイナーなどの専門家が設計に関与しています。 一般的な賃貸物件が多くの人々のニーズを満たすことを主目的とするのに対し、独自のコンセプトや特定のライフスタイルを重視した物件が多いのが特徴です。例えば、アートや音楽を愛する人たち向けの空間、モダンで洗練された都会的なデザインなど、バラエティに富んだ選択肢があります。しかし一方で、あまりにも独自すぎるデザインの物件は、生活する上での実用性を欠いてしまうこともあります。

デザイナーズマンションのデメリット

デザイナーズマンションは、独自のデザインや機能性で魅了する存在ですが、それらの特色がゆえにいくつかの住みにくいデメリットも持ち合わせています。

家賃が比較的高い

このような物件の多くが、一般的な賃貸物件と比べて家賃が高めです。その背景には、独特のデザインや機能を持たせるためのコストが含まれているからです。具体的には、デザイン重視の建物を手がける建築家やインテリアデザイナーなどの専門家への報酬、特別な建材や設備の導入費、そして独自の設計に伴う手間や時間が家賃に反映されるのです。

また、その独自性から場所や周辺環境、立地などの要因も考慮されることが多く、好立地である場合は価格がさらに上昇することもあります。ただ、高い家賃が設定されているからといって、それが無駄であるわけではありません。特別な生活空間を求める人にとっては、価格に見合った価値があると感じることも少なくありません。しかし、予算が限られている人にとっては、家賃の高さはデメリットとなるでしょう。デザイナーズマンションを検討する際は、予算内で快適に住めるかどうか、しっかりと確認が必要です。

生活よりデザイン性を重視していることがある

魅力的な外観や独特のデザインは、多くの人々の心を掴む要因となっています。しかし、この美しいデザインが生活の実用性を犠牲にしていることが時々見受けられます。例として、ベランダが設置されていない物件があることや、全面ガラス張りのバスルームなど、プライバシーを損なう構造が存在します。さらに、物件の間取りが生活の動線を十分に考慮していない場合、日常生活を送る上でのストレスが増加する可能性があります。例として、キッチンから洗面所への距離が遠い、収納スペースが少ない、風通しの良さが考慮されていないなど、生活する上での細かな不便さを感じることがあるかもしれません。選ぶ際は、デザイン性だけでなく、実際の生活を行う上での利便性や快適さも考慮に入れる必要があります。

コンクリートの打ちっぱなしは外気の影響を受けやすい

デザイナーズマンションには、コンクリート打ちっぱなしのデザインを採用している物件も多いです。コンクリート打ちっぱなしは、外気の温度変化に非常に影響を受けやすい性質があります。具体的には、夏場は日射の熱を吸収しやすく、部屋全体が暑くなる傾向が強まります。逆に、冬場は寒さを逃がしにくく、部屋が冷え込みやすくなります。このため、エアコンなどの暖房・冷房の使用頻度が高まり、電気代が増えるリスクも考慮する必要があるでしょう。

また、湿度の変化にも敏感であり、特に雨季には室内の湿度を保つための対策も必要となります。このような外気の影響を受けやすい特性は、生活するうえでの快適性を低下させる要因となることがあります。従って、デザイナーズマンション選びの際は、この点をしっかりと理解し、どの程度の影響を受け入れられるかを判断することが大切です。

物件に合わせた家具が必要

独特なデザインゆえに、特有のデザインに適した家具を選ぶ必要が出てきます。多くの場合、一般的な賃貸物件のように、既存の家具をそのまま持ち込むだけでは、部屋の雰囲気や機能性を最大限に活かすことが難しいのです。 例えば、窓の形や配置が独特であったり、部屋の形状が一般的なものとは異なる場合、市販のカーテンや家具がフィットしないことがあります。そのため、デザイナーズマンションに住む際は、オーダーメイドのカーテンや家具を考慮することが必要となります。これは、追加のコストや時間がかかるというデメリットとして捉えられるでしょう。

また、既に所有している家具との相性も考える必要があります。室内の内装やデザインと、既存の家具のスタイルが合わないと感じる場合、新しい家具を購入する必要が出てきます。このように、特徴的なデザインは、家具選びにおいても配慮を求められることを忘れてはいけません。

物件数が少ない

市場全体を見ると、一般的なマンションやアパートに比べ、デザイナーズマンションは物件数が限られているという一面も持っています。その理由の一つとして、このような物件を手掛けるのは特定の建築家やデザイナーであることが多く、それぞれの物件には独自のコンセプトやテーマがあるからです。大量生産することは難しく、そのため一つ一つの物件に手間と時間がかけられ、量より質を重視する傾向があります。

また、需要と供給のバランスも影響しています。特定のニーズやライフスタイルを求める層には非常に魅力的ですが、それ以外の多くの人々には敬遠されることもあるでしょう。このような独自性が、物件数が少なくなる一因となっています。

物件数の少なさは、選択肢が限られるというデメリットを生む一方、希少性や独特な価値を持つ物件としての魅力を高めています。しかし、希望のエリアや予算で気に入ったデザイナーズマンションを見つけるのは容易ではありません。よって、探し始めるタイミングや情報収集の方法など、計画的に進めることが求められます。

退去時の費用が高くなりやすい

デザイナーズマンションの魅力の一つとして、オリジナルの内装や特別な設備が挙げられます。これらの特色ある設計や設備は、生活を彩る要素となっています。しかし、これらの要素が退去時の修復費用を高くする要因ともなります。通常の賃貸物件と比べて、特別な素材や技術が使用されている場合、その修復や交換は一般的な物件よりもコストがかかることが多いです。

例として、特定のデザイナーズタイルを使用している壁や床が傷ついた場合、そのタイルは一般的なものではなく、再度同じものを取り寄せる必要があるか、似たようなデザインのものに交換するためのコストが発生します。また、特別な設備や仕様の家具に傷や破損があった場合も、同じものや相応の品質のものに交換するための費用がかさむことが予想されます。

このように、デザイナーズマンションの特別な素材や設備は魅力的ではありますが、退去時の修復費用が高くなりやすいというリスクも考慮する必要があります。入居時には、その点をしっかりと理解し、日常生活の中での取り扱いに注意を払うことが求められます。

デザイナーズマンションのメリット

デザイン性に優れている

デザイナーズマンションの最大の魅力は、その独特なデザインにあります。一般的なマンションやアパートにはない、個性的で美しいデザインは、住む人の心を豊かにしてくれます。毎日帰宅するたびに、自分の選んだ特別な空間で過ごせるのは、心地よさと誇りを感じることができます。

防音性に優れている

多くのケースでコンクリート打ちっぱなしや2重窓、特別な断熱材など、騒音をカットするための設計がされています。このような設計は、外部からの騒音だけでなく、隣の部屋や上下の階からの騒音も大きく軽減する効果があります。これにより、静かな生活空間を実現することができるのです。

また、防音性を高めるための設計や施工は、単に騒音をカットするだけでなく、部屋の中の音もよりクリアに聞こえるようにする効果もあります。例えば、音楽や映画を楽しむ際には、外部の騒音が入り込まず、また、部屋の中の音も鮮明に聞こえるため、より高品質なサウンドを楽しむことができます。防音性に優れていることは、都市部での生活をより快適に、そして質の高いものにしてくれる大きなポイントと言えるでしょう。

メゾネットはメリハリがつく

メゾネットタイプのデザイナーズアパートや一部のマンションは、2階建てになっていることで、生活空間にメリハリを持たせることができます。1階部分をリビングやダイニングとして利用し、2階部分を寝室やプライベートな空間として使うことで、一日の中での移動やリズムを楽しむことができます。また、2階建てになっていることで、プライバシーを保ちやすく、家族や共同生活をしている際にも、それぞれのプライベートな時間を確保しやすくなります。

住民トラブルになりにくい

デザイナーズマンションの住民は、その物件を選んだ理由、価値観やライフスタイルが共通していることが多いです。同じ価値観を持つ住民同士は、日常生活の中での接触やコミュニケーションがスムーズになります。共通の価値観や興味を共有することで、住民同士のコミュニケーションが活発化し、相互の理解が深まることが期待できます。

次に、デザイナーズマンションは一般的な賃貸物件と比較して、入居者が慎重に選ぶ傾向があります。そのため、そのマンションに住むことの意味や価値を深く考え、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶ人が多いです。その結果、無駄に騒音を出したり、共用部分を汚したりといった問題行動を起こす住民が少なくなります。

このような背景から、デザイナーズマンションでは住民トラブルが少ないと言われています。ただし、物件や住民の特性によっては例外もありますので、入居前に管理体制やルール、住民の雰囲気をしっかりと確認することが重要です。

自分に合った物件が探せる

デザイナーズマンションには、さまざまなデザインやコンセプトが存在しています。アートをテーマにした物件や、自然素材を多用したエコな物件など、多様な選択肢から自分のライフスタイルや価値観に合った物件を選ぶことができます。

デザイナーズマンションを探すときの注意点

デザイナーズ物件の多いサイトで探す

物件を探す際、一般の賃貸情報サイトだけを頼りにするのは効率が良くありません。理由はその特性上、一般的な賃貸物件とは異なる特徴や条件を持つことが多いからです。そこでおすすめなのが、デザイナーズ物件に特化した不動産サイトやアプリの活用です。

デザイナーズ物件専門のサイトでは、専門家やインテリアデザイナーによってデザインされた物件や比較的安い物件を効率よく探すことができます。一般的な賃貸情報サイトと比べて、写真や間取り図の情報が豊富で、さらに物件の詳細な情報が掲載されていることが一般的です。また、特定のデザイナーズマンションを狙っている方や、特定のライフスタイルに合わせた物件を探している方には、これらのサイトは非常に有効です。

内見をしてイメージと相違がないか確認をする

独特のデザインや特色を持っていることから、写真や間取り図だけでは実際の魅力や生活性を把握するのは難しいことが多いです。実際の物件を訪れることで、その空間の雰囲気や設計の独自性、そして生活動線の確認が可能となります。写真上の明るく美しい部屋も、実際には日当たりが悪かったり、予想以上に狭かったりすることもあるでしょう。また、風通しが良いか、騒音は気にならないかといった生活する上での実用性も、実際に足を運ぶことで初めて確認できます。

特に、デザイナーズマンションの場合、独特の設計や間取りが採用されていることが多いため、内見をしないまま契約を進めると、後々生活しにくいと感じるポイントに気付くことがあるかもしれません。また、物件の保守状態や設備の老朽度も内見を通じてチェックすることが可能です。写真では見えにくい部分の傷や汚れ、使用感を確認することで、後々のトラブルや修繕の必要性を予測する手助けとなるでしょう。

内見の際には、不動産担当者からの説明も重要です。物件の特徴や注意点、周辺環境などの情報をしっかりと収集し、自分のライフスタイルに合うかどうかを検討することが大切です。

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