ワンルームは避けるべき?やめたほうがいいと言われる理由と隠れたメリットをご紹介
ワンルームとは
自分が住むお部屋を探すにあたっては、まず間取りの定義について正確な知識を身に付けておくことが大切です。「ワンルームを探していたのにイメージと違う部屋が多い」なんてことにならないよう、ここではまずワンルームの基礎知識について解説します。
ワンルームの概要
ワンルーム(1R)とはその名の通り間取りが「1つの部屋」で完結しているスタイルを指す用語です。厳密に言うと「居室が1箇所のみであり、居室とキッチンの間に仕切りがない間取り」がワンルームに該当します。バスルームやトイレが設置されているワンルームでは、居室から直接入れる場合もあれば居室とバスルーム・トイレの間に仕切りやドアが設けられているケースもあるので留意しておきましょう。バスルーム・トイレと居室の間に仕切りが設けられていても、キッチンが居室と同じ空間にあれば定義上はワンルームです。
1kとは何が違う?
ワンルームと混同されがちな間取りが「1k」と呼ばれるタイプです。1kの「1」は居室の数、「k」はキッチンを意味しています。つまり洋室あるいは和室が1部屋、それとは別の空間にキッチンが設けられている間取りが1kです。ワンルームとは異なり、居室とキッチンの間に仕切りやドアが設けられています。「数字+英語」の組み合わせになっている間取りは「独立した居室+その他の空間」を指しているので覚えておきましょう。例えば「2LDK」であれば「居室2部屋+リビングダイニングキッチン」、「1DK」なら「居室1部屋+ダイニングキッチン」となります。DKとLDKの違いは「食事を取るためのスペース(DK)」「食事が取れてなおかつ日常的にくつろげる空間(LDK)」です。
ワンルームの種類について
一口にワンルームと言っても、実際は様々な形状のお部屋があるため住み心地は物件によりけりです。自分が住みやすいと思えるワンルームを探し出すには、予備知識としてその種類についても知識を付けておくのが良いでしょう。一般的に広く知られているワンルームは「長方形型」と「正方形型」の2種類です。
長方形型はワンルームで最も多いとされているタイプであり、バランスが取れていて使い勝手の良さが魅力と言えます。縦横の比率が極端だとスペースが有効活用できず住みにくいこともあるので、実際に内見してみて圧迫感があるかどうかチェックしておきましょう。また、立地条件によってはやや採光性が低い場合もあるため注意してください。正方形は窓からお部屋の端まで距離が短いため、太陽の光が届きやすく明るい雰囲気になります。一方で壁の面積が狭いため、壁掛けのインテリアや収納を考えている場合は要注意です。長方形・正方形以外では台形型や変形型などもあります。
ワンルームは「キッチンの場所」でも種類を分けることができます。1つは「居室の壁に設置されているタイプ」、もう1つが「玄関の通路に設置されているタイプ」です。居室の壁に設置されているタイプは廊下の面積が狭い分、居室が広めに設計されている傾向があります。廊下にキッチンが設置されている場合は向かい側がバスルームやトイレになるケースが多いです。仕切り・ドアこそないものの擬似的な1kとなるため、物件によっては冷蔵庫置き場が設けられていることもあります。食事は自炊がメインという人には、後者のタイプがおすすめと言えるでしょう。
ロフト付きはワンルームに入るのか
ロフトとは階段やはしごで登ることができる空間です。天井が近いのでほとんどの場合立って歩くことはできませんが、単なる物置ではなく就寝や作業スペースとしても活用可能な広さがあります。一般的にロフトは限られた坪数で可能な限り生活スペースを確保することが目的とされるため、賃貸物件ではワンルームに設置されているケースが多いです。ロフトは英語表記で「Loft」ですが、LDKのLと混同してややこしいので基本的には「1R+ロフト」「ワンルーム(ロフト付き)」といった具合に記載されています。ロフトはメインの居室としてはカウントされないため、居室1部屋+ロフトの物件はワンルーム扱いです。
ワンルームのデメリット
一人暮らしでお部屋を探す際、ワンルームを敬遠する人は少なくありません。ワンルームが避けられがちなのは、以下のようなデメリットが懸念されるためです。
荷物の受け取り時などに部屋の中が見える
ワンルームは玄関から居室までの間に仕切りやドアがないというスタイルが基本となっているため、玄関を開けると外から室内が見えてしまいます。ネットショッピングやデリバリーサービスをよく利用する人は、荷物の受け取りで玄関を開ける頻度が高いです。プライバシーや防犯の観点から、特に女性の一人暮らしで気を付けておきたいポイントと言えるでしょう。なお、市販のカーテンやパーテーションで仕切りを自作することもできるので、対策が難しいデメリットではありません。
室内に料理の匂いが充満する
ワンルームを避ける人は「匂い」を気にしている場合も多いです。ワンルームは仕切りがない関係上、料理で使った食材や油の匂いが部屋に溜まりやすくなっています。部屋着やカーテンはもちろん、比較的着脱機会の多い上着などすぐ手に取れる場所で保管してある衣類にも匂いが付きやすいのです。基本的な対策としては調理時は換気扇を回すことを徹底する、部屋着以外は密閉できる容器に収納しておくといったものが挙げられます。それでも気になるようであれば、市販の消臭剤やスプレーも活用してみましょう。また、このデメリットは自炊しない人にとってはあまり気になりません。
ユニットバスの場合が多い
ワンルームは建物自体の敷地面積がさほど広くない傾向があり、ユニットバスを採用している物件が多いです。本来ユニットバスとは浴槽・床・壁・天井といったパーツを予め工場で製造し、現場でそれらを組み立てて仕上げる工法を指します。しかし一般的にユニットバスと言われてイメージされるのは「風呂・トイレ・洗面台が一体になったバスルーム」のことでしょう。このタイプは「3点ユニットバス」が正確な表記ですが、省略されてユニットバスと呼ばれることが多いのです。
仕事や学校の疲れを癒すバスタイムはゆっくり過ごしたいという人は多いでしょう。特にしっかり湯船に浸かりたい人からは手狭なユニットバスが敬遠されがちです。トイレとシャワールームが同じ空間にあるのが我慢できないという声も散見されます。ただし、同じユニットバスでも浴槽と洗面台だけがセットになっている「2点ユニットバス」が存在するので留意しておきましょう。2点ユニットバスの場合はトイレが別室になるので、「ユニットバス」の表記だけではどちらのタイプか分からないのです。詳しくは間取りをしっかりチェックするか、不動産業者に問い合わせてみてください。
部屋が比較的狭いことが多い
物件の家賃や立地にもよりますが、ワンルームのお部屋はさほど広くないことが多いです。6~8畳程度のお部屋が一般的であり、人によっては手狭に感じることもあるでしょう。ここで注意しておきたいのは、例えば同じ8畳でもワンルームと1kでは実際の生活スペースに差があるという点です。1kの場合は居室8畳とは別にキッチンスペースが設けられていることになりますが、ワンルームの場合はキッチン込みで8畳となります。「最低でも6畳くらい欲しい」というイメージでワンルームを探す場合は、7~8畳の物件を優先的に検討するのがおすすめです。
キッチンが狭い
料理好きな人にとってワンルームの大きなデメリットになり得るのが、キッチンの狭さです。限られたスペースでキッチンを設けるワンルームでは、流しとコンロがコンパクトにまとめられたミニキッチンが採用される傾向があります。キッチンが狭いと自炊において不便さを感じる点も少なくありません。食器や調理器具の収納スペースにも限度があるため、ワンルームの場合は自分の食生活とも相談しながらお部屋を探しましょう。
ワンルームを選ぶメリット
上記のようなデメリットで「住みにくい」というイメージが先行しがちなワンルームですが、実際はメリットも少なくありません。生活空間に強いこだわりがない場合は、むしろワンルームの方が良いという人も居るのです。ここからはそんなワンルームのメリットを見ていきましょう。
家賃が安い
ワンルームのメリットとしてよく挙げられるのは「家賃の安さ」です。毎月支払うランニングコストだからこそ、少しでも安いところを探したいという人は多いでしょう。ワンルームは部屋面積の狭さや設備の簡易さから、他の間取りと比べて家賃が安い傾向があります。、都内のワンルームは多くの市区町村で最も相場が安い間取りとなっているのです。もちろん具体的な金額は物件次第ですが、相場を見てみるとエリアを選ばなければ5万円前後で標準的なスペックの住まいが借りられるでしょう。
掃除がしやすい
1部屋しか居室がないワンルームには、掃除がしやすいというメリットもあります。キレイ好きで掃除が欠かせないという人にとってはもちろん利点ですが、掃除が面倒くさくて中々手が着かないという人でもワンルームならお部屋を清潔に保ちやすいでしょう。ワンルームに多い3点ユニットバスはキッチン以外の水回りが集中しているので、これもまた掃除のしやすさに繋がります。
室内の行き来がしやすい
仕切りやドアが少ないワンルームは、室内を行き来しやすい点もメリットです。作業・就寝・調理・食事のスペースが同じ空間にあるので、日常生活のフットワークが軽くなります。このメリットを活かすためには、自分が移動する導線になるべく物を配置しないことが大切です。ベッド・テーブル・ソファ・衣装ケースなどのレイアウトには注意しましょう。
室内で温度差を感じにくい
居室が1つしかないワンルームは、住まいの中であまり温度差を感じることがありません。キッチンだけが暑い・お風呂に入る前の脱衣時が寒いといった事態が起きにくいので、室温調整に関しては比較的ストレスなく生活できます。
部屋が広く見える
実質的な居住スペースが狭いという点はワンルームのデメリットですが、一方で仕切りがないことによる開放感はメリットとなります。家具の配置によってはお部屋を広く見せることもできるので、工夫次第で住みやすさの向上が期待できるでしょう。座ったときの目線より高い家具はなるべく置かないのがコツです。
ワンルームのお部屋を探すときの注意点
納得できるワンルームを探すには、いくつかのポイントを押さえて物件情報に目を通すことが大切です。一度契約したらしばらく住むことになるので、ワンルームのお部屋選びに失敗しないよう以下の点に注意しておきましょう。
間取りは正方形・長方形に近い物件を探す
先に述べた通りワンルームにも様々な種類が存在しますが、特別な理由がない限りは正方形型もしくは長方形型のお部屋を選びましょう。台形型や変形型は部屋の隅にデッドスペースが発生しやすく、収納や家具のレイアウトが難しいです。お部屋が狭くても正方形型・長方形型であれば比較的レイアウトや収納を工夫しやすいので、入居してからでも住み心地を改善することができます。
収納スペースが確保できる物件を探す
ワンルームを探す場合は、可能な限り収納スペースが設けられている物件を選ぶようにしてください。収納スペースがないワンルームでは荷物をすべて室内の居住スペースで保管することになるため、実際の生活スペースがさらに狭くなってしまいます。すべての荷物を無理矢理持ち込むと、ベッドの周りくらいしか生活スペースがなくなってしまうなんてことも珍しくありません。ワンルームなら最低でもクローゼットや押入れは一箇所欲しいところです。必要に応じて引越しの際に荷物を断捨離することも検討しましょう。
自炊が可能な物件を探す
食生活が自炊中心の場合は、キッチンのスペックについてしっかりチェックすることを心がけましょう。ワンルームに多いミニキッチンはまな板を置くスペースが設けられていないものも多く、場合によっては流しの上で作業できるようなグッズなどを買い足す必要があります。コンロが一口しかないミニキッチンであれば、加熱調理の順番や調理時間の長さにも大きく影響するでしょう。キッチンの詳細は間取り図を見ただけでは分からないので、画像や現地でしっかり確認することがオススメです。
まとめ
ワンルームは都心でも家賃が抑えられる物件が多く、新社会人や大学生にオススメのエリアです。 ただ、お部屋に対してこだわりを持ちたい方や寝室やキッチンをリビングと分けたい方には住みづらい間取りでもあります。 自分に合ったお部屋なのかどうか実際に内見するなどして入居後に「思っていたのと違った」というようなリスクを回避しましょう。
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